基盤(基板)というキーワードで検索され、このページにこられる方がたくさんいらっしゃいます。
結論から言うと”基板交換”してもデータ復旧は出来ません。
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HDDのの基板を交換してもデータ復旧できない
理由
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ハードディスク基盤(ロ
ジック)に関する基本的知識(MAC Windows linuxすべてのATA
ハードディスク共通) |
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一般にIDE(SATA含む)ハードディスク(HDD)はファームウェアが基板上のフラッシュメモリ
(またはROM)とディスク上のトラック0エリア内の両方に書き込まれております。
コスト削減のためフラッシュメモリは最低限の容量しかないため、最近の肥大化したファームウェアは入り切りません。
そのため、ハードディスク自身のの起動の初期段階に最低限必要な部分だけがフラッシュメモリーに書き込まれております。
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<HDD基盤上のフラッ
シュメモリ内にある最低限の起動情報とは> |
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1.スピンドルモータの回転開始及び規定の回転数にあげるまでの制御
情報 |
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2.VCM(ボイスコイルモータ)に電流を流し、ヘッド(アーム)を
動かし、サーボ情報から位置情報を検出、規定の場所まで移動する |
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3.PC側のIDEコントローラとの通信を開始する |
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4.その他 そのロットのヘッド固有のパラメータ等 |
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<ハードディスクの起動> |
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HDDに電源が投入されると、リセットがかかり フラッシュメモリー内のファームウェアを読みに行き
ます。フラッシュメモリー上の情報を読み込んだ後、メモリ上のファームウェアに基づき ヘッドがトラッ
ク0位置まで移動し、ファームウェアの残りの部分を読み込みます。
全ての情報を読み終わると ”ハードディスクとして起動”、
PC(Mac )側からのアクセス待ちの状態となります。
※ハードディスクとして完全に起動しないとBIOSからは見えません。
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<重要>ハードディスクの基盤(基
板)を交換した場合の問題点
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ファームウェ
アが一致しないため起動しません |
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起動時 フラッシュROM内のファームウェア情報に基づき ヘッドは所定の位置へ移動 トラック0上
の残りのファームウェアを読み出しに行きます。
基盤が交換されファームウェアの内容が異なっていると 誤った情報を元にブートを開始、様々なパラメータが(位置情報、ヘッド固有の情報等)異なるため 当然 残りの
ファームウェアが読み出せません。
通常は起動しないだけ(ファームウェアを読み出せない)ですが、本来メーカーでも想定されていない事
態ですので組み合わせによっては何が起きるか分かりません。
また、交換したハードディスク固有のパラメータ(ヘッド補正情報等)によって自動修復され 症状を悪
化させるケースもあります。
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スピンアップ(回転)しないHDDの基盤を交換して”回転するよ
うになったが・・・”と云うお問い合わせをよくいただきます。
これは何の解決にもなりません。この作業により症状を悪化させることが多いようです。
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ファームウェア番号が一致すれば HDDの基盤交換
は可能か? |
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結論から言えばファームウェアが一致してもファームウェアそのものはロットごとに異なります。
=パラメータの不一致
seagate等はラベルにファームウェア番号が記載されています。
そのため一致するファームウェア番号の基盤に載せ替えて壊してしまう方がいます。
ファームウェア番号が同じ場合 ファームウェア自体は同一ですが 使用されているパーツ(ヘッド等)
の特性によりパラメーターが異なり 完全に同一のファームウェアとは言えませんし、現実に交換しても復
旧は出来ません。
製造ロット(内部のパラメーター)まで一致する必要があります。
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BIOSで認識しない、マウントしないHDDの データ復旧出来ます
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BIOSからハードディスクを認識しなくても大丈夫です。BIOS認識できるHDDは”HDD単体と
してはほぼ正常な状態”です。
プラッター上のファームウェアの読み込みまでが出来ています。
私どもがデータ復旧のご依頼を受けるHDDのほとんどはBIOSで認識しない状
態です。
BIOSで認識しなくとも諦めずにお問い合わせください。 単純な論
理障害かもしれません。
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データ復旧するために
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大切なデータが入っているHDDは決して基盤交換をしないでください。
もし、基盤交換をしてしまったら(業者に替えられてしまったら) 、元の基盤に戻して 私共にお送り
ください。
*”どちらの基盤かわからなくなった” ら両方のハードディスクをお送りください。
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お
くやま電脳工房 問いあわせ・申し込みフォームへ
データ復旧に関して詳細に知りた
い方は (電話)053-542-1919
杉山までお気軽に
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こちらのデータ復旧に関する項目も併せてご覧下さい。
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プラッター交換の謎?
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実
例 |
以前 復旧後依頼いただいたお客様のHDDですが ある業者に復旧依頼したところ
”ヘッド交換、プラッター交換したが復旧不能でした”との回答とともにも戻されてきたとのこと
当社にて調査したところ ファームウェアが一致しない基盤に交換した上 プラッター上に指紋がべたべ
たとついておりました。
技術力不足で復旧できないは致し方ないにしても、
このような業者がデータ復旧を標榜していること 本当に残念です。
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